象牙ってまだ売ってますか?使っていいのですか?
 ワシントン条約により現在、象牙の輸入は禁止されています。(数回の試験的な輸入はありますが)

 現在、国内に在庫されている象牙(製品、素材すべて)は重さや形状、大きさなどを登録し、すべて管理されています。
 これらの象牙の売買、加工、使用などはまったく問題ありません。

 当店も正規登録事業者として取引台帳で在庫、流通を記録しています。

 
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柘(つげ)って欠けやすいですか?
 印鑑の材質で柘(柘植や黄楊とも書きます)という『木』があります。

 「柘は落としたら欠けるでしょ?」とおっしゃられる方がおられますが、基本的に『彫刻した面を下にして、床に落としたら欠けるのはほとんど同じです』

 数多く捺印して『磨耗する』というのでしたら、確かに『ちびる』度合いは一番です。ただ、逆に手ごたえの柔らかさから『疲れにくい』と愛用される方も多いのです。

 『柘は確かに柔らかいですが、どんな材質でも落としたら、たいていのものは欠けますからそれほど気にしなくていいと思います』

 
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芯持ちってなんですか?
 芯持ちは象牙にもありますが、一般的には黒水牛やオランダ水牛の『芯持ち』の事だと思います。

 お手元に水牛の印鑑があれば頭の部分(彫刻してあるのと反対側)をご覧下さい。エクボのように引っ込んでいる部分があればそれが『芯』です。
 水牛や象牙は材木の年輪とおなじ構造になっています。その年輪の一番中心が『芯』です。

 木材と同様に水牛の角も、年輪の外側ほど繊維が太く、荒くなります。繊維が荒いと、繊維の方向性により時間とともに、乾燥のために曲がったり、悪ければひび割れたりすることもあります。

 水牛の印鑑の場合、『芯持ち』である事が『あたりまえ』ですが、粗悪なものや安売り用の材料では『芯なし』を使う場合もあります。(当店では扱っていません)

 一方、象牙の場合は『芯持ち』でなくても反ったり割れたりする事はほとんどありませんので、物理的な面からは、それほど芯持ちにこだわらなくても良いのですが、大きな1本の象のキバから1〜2本程度しか取れない(取れない場合もあります)大変貴重なものです。

 また、象牙でも水牛でも『芯持ち』とは『中心に穴が空いている』という事です。『芯持ち』の中でも『比較的穴の大きなもの』もあります。穴が大きいと彫刻する文字が切れる場合もあります。その場合は穴を埋めて使用する事もあります。(まあ、そんな材料を仕入れるようではダメです)

 これらは、『芯持ち』といっても『安売り用』に使われることが多いようです。『水牛は芯持ちが当然。象牙の芯持ちはホントに貴重品です』

 長くなりましたが『芯持ち』とは輪切りにした素材の中心を使った、組織が細かくて、ひび割れたり、曲がったりしにくい材料(一般的には水牛の角)の事です。(解説はここだけで良かったでしょうか)

 
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水晶の印鑑はありますか?
 水晶の印鑑は現在もありますし、彫刻もできるのですが、現在、『サンドブラスター』と言って、鉄粉を吹き付けて削り取って彫刻しています。

 当店でも加工できないことはありませんが、刃物で彫るような繊細な線が出ないのです。イマイチ気に入らないので扱わないようにしています。
 また、水晶をお持ち込み下さる方も居られますが、加工中に割れる事があります。同じ材料を弁償することはできないので、お持ち込みの加工もお断りしています。

 申し訳ありません、ご了承ください。

 ※実印として登録出来ない市町村もあるようですのでご注意ください。

 
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